ニュースリリース

GRACE BEACON OMIYA

交通の要所である四条大宮駅のほど近く、細い道の多い京都の中では比較的道幅の広い後院通に面した敷地に建つ、1~2 階をテナント、3〜6 階を共同住宅とする建築である。
阪急大宮駅は1963 年までは「京都駅」と呼ばれ、阪急電車の起点であった。多くの人が集まり、乗り降りを繰り返す賑わいの中心として発展し、当時から雑多な飲食店が軒を並べる繁華街であった。しかし河原町駅への延伸以降駅としての重心は移り、四条大宮の街は時代の層を重ねながら他では見られない生のノスタルジーをまとう独自の飲屋街へと緩やかに変化してきた。
その四条大宮から北西へ抜ける後院通は、ここ数年で約20 店舗もの飲食店が新規開業し、新旧が混ざり合う飲屋通として現代的な活気を帯びつつある。
屹立する白い垂直のボリュームと夜を照らす光のラインは、街と家との結節点でありつつ過去と現在が複数の速度で共存するこの通りにおいて、仕事から家に帰る人、帰ってきた人にとって心の拠り所となるような、あるいは時代の流れと共に姿を変えていくこの街の時を超えるランドマークとして、四条大宮の灯台(BEACON)の役割を担っていく。

池井健 著